2008年11月28日 下野新聞

3年3カ月で百名山を踏破 足利の弁護士小沼さん
 【足利】通二丁目の小沼法律事務所長の弁護士、小沼洸一郎さん(67)が日本百名山の踏破を果たした。現役の弁護士として活躍する傍ら、わずか三年三カ月というスピード達成。小沼さんは「今後は花の百名山や、いで湯百名山巡りを楽しみたい」と、新たな目標を打ち立てている。
 五年前、家族で日本三大霊峰に数えられる富山県の立山連峰の一つ、雄山(三、〇〇三メートル)を登り、登山の魅力に触れた。家族との思い出ある雄山を二〇〇五年八月六日、長女の光代さん(37)と再び登り、百名山踏破へのスタートを切った。

 弁護士という多忙な日々を過ごしながらも、週末は登山に充て一年目(八−十二月)は北関東の十三山を登頂。「何事にも熱中するタイプ」という小沼さんは一年目を終えた時、「三年間での達成」という目標を掲げた。

 二年目(五−十二月)は二十四山、三年目(三−十一月)に三十三山と順調に踏破。今年は五月から登山を始め、七月中旬に北海道内の七山を七日連続で登頂。十一月三日、静岡・長野県境の聖岳(三、〇一三メートル)の登頂に成功し、日本百名山を踏破した。

 「事前にガイドブックなどで十分に調べ、決して無理をしないことを心掛けた」と振り返る小沼さん。もともと渓流釣りを楽しみ、山に親しんでいたが、六十三歳からのチャレンジに安全面を心掛けた。

 登頂時の写真を見るたびに感動がよみがえるという小沼さんは「四季折々、山は趣を変える。今度は、のんびりと再び巡りたいね」とほほ笑んでいた。

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